post implant care
メンテナンスの重要性

インプラントは、手術を受ければ永久に使えるものではありません。
メンテナンスを怠ると寿命が短くなってしまいます。「一度手術したら大丈夫」「永久に使える」というのは誤解です。
インプラント手術後のメンテナンスを怠ると、以下のような問題が起こり得ます。
- 歯周病になりやすくなる
- インプラント周囲炎になりやすくなる
- 保証が受けられなくなる可能性がある
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ご自身で行うセルフメンテナンス
インプラントを長持ちさせるには、歯科医師による定期検診だけでなく、日々のケアが非常に重要です。
毎日の丁寧なブラッシングに加え、歯間ブラシやフロスを使ってこまめに清掃し、お口の中を清潔に保つことが、インプラントの寿命を延ばすことにつながります。
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歯科クリニックでのメンテナンスの流れ
お口全体のチェック
インプラントのメンテナンスでは、お口全体の健康状態をチェックします。虫歯や歯周病があれば治療を優先するため、インプラントの定期検診は口腔全体の健康維持に繋がります。

インプラントのチェック
次に、以下の点を中心にインプラントの状態を詳しく確認します。
- インプラント周囲の清掃状況
- 腫れや炎症の有無
- 歯周ポケットの深さの測定
- 上部構造(破損やネジ)の緩みがないか
- 噛み合わせが適切な状態か
- インプラントがぐらついていないか
- 歯ぎしりや食いしばりなどの習慣があるかどうかも確認
歯磨き指導
歯磨き指導では、磨き残しが多い部分を指摘し、効率的なブラッシング法を提案。
インプラント周辺は汚れが溜まりやすいため、歯ブラシやデンタルフロスの使い方を習得し、口腔全体の虫歯・歯周病予防に繋げます。
スケーリング
インプラント周囲炎の原因となる歯石は、セルフケアでは除去できません。
歯科医院のメンテナンスでは、専門器具で安全に歯石を取り除き、インプラント周囲炎を予防します。
ご自身での除去はインプラントや歯茎を傷つけるリスクがあるため、プロにお任せください。
バイオフィルムや着色の除去
自宅で落としきれない歯石やバイオフィルム、着色汚れは、プロのクリーニングで除去しましょう。
歯科医院でのクリーニングは、インプラントの衛生状態を良好に保ち、寿命を延ばすために不可欠です。
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メンテナンスの頻度

インプラントのメンテナンスは、一般的に年に2〜4回、つまり3〜6ヶ月に1回の頻度が目安です。これは患者様の口腔内の状態によって異なり、衛生状態が悪く歯周病リスクが高い場合は3ヶ月に1回、良好な場合は6ヶ月に1回でも十分なことが多いです。最適な頻度は医師と相談して決めましょう。